Copilotの真価を引き出す――導入・活用戦略と定着化のポイント

2026年、AIはビジネスの現場に急速に浸透し、Microsoft 365 Copilotも多くの企業で導入が進んでいます。実際、Microsoftの発表によるとFortune 500企業の90%以上がCopilotを採用するなど、AI活用はもはや特別なものではなく、競争力を左右する重要な要素となっています。しかし、「導入したものの使いこなせない」「現場が戸惑っている」といった声も少なくありません。
本記事では、実際に社内展開して価値を最大化するための導入・活用戦略にフォーカスし、Copilotに興味を持つ企業の意思決定者やIT推進担当者の皆さまに、利用定着と効果最大化のヒントをお届けいたします。

いま、Copilot導入の現場で起きていること

Copilotは、業務効率化や生産性向上を実現する強力なAIツールとして注目を集めています。しかし、AI活用の現場では「導入するだけでは真価を発揮できない」という課題が浮き彫りになっています。従来の業務手法を“アンラーニング” (従来の業務手法を見直し、新しい働き方を積極的に取り入れること)し、新しい習慣を身につけることがCopilot活用の第一歩です。AIを「便利なツール」としてだけでなく、「仕事のパートナー」として根付かせるためには、組織全体での意識改革と具体的な定着化施策が不可欠です。

Copilotを組織に根付かせる!成果を生む5つの戦略

1. 「トップダウン×ボトムアップ」の両輪で推進
経営層は、AI活用を単なる現場任せにせず、「自社の競争力強化やイノベーション推進のためにCopilotを戦略的に活用する」という明確なビジョンを示すことが重要です。たとえば、経営メッセージや全社キックオフで「AIを活用した業務変革を経営課題として推進する」ことを宣言し、具体的な目標や期待する成果を社内に発信しましょう。また、経営層自らがCopilotを活用した業務改善事例や意思決定の変化を共有することで、現場の意識改革を後押しできます。
一方で、現場では“チャンピオン社員”を任命し、草の根的に活用事例を共有してもらうことで、現場発の自発的な利用拡大を促します。トップダウンとボトムアップ、両方のアプローチを組み合わせることで、組織全体でのCopilot定着と活用の最大化が実現します。

2. 「できた!」を広げる小さな成功体験の連鎖
まずは全社展開を急がず、日常の簡単な業務(例:メール要約や会議メモ作成)でCopilotを試し、身近な業務での小さな成功体験を社内で展開しましょう。日々の業務の中で「使ってみて便利だった」「業務がスムーズになった」といった小さな成果を積み重ねることで、利用へのハードルが下がり自然と活用の幅が広がります。
また、こうした成功事例を共有し合うことで、組織全体のCopilot活用が促進されます。例えば、社内チャットや定例会議で「Copilotでこんな工夫をした」「この業務が短縮できた」といった声を紹介するのも効果的です。一人ひとりの前向きな体験が、全社的な活用のムーブメントにつながっていきます。

3. 学びで働き方が変わる、教育とガイドラインの力
社員向けの研修やハンズオンセッションを実施し、Copilotへの指示の出し方や注意点(例:機密情報の取り扱い)をトレーニングしましょう。教育を通じて社員一人ひとりがCopilotの活用スキルを身につけることで、業務効率やアウトプットの質が大きく向上します。さらに正しい使い方を全社で共有することで、AI活用に対する不安や誤解を減らし、組織全体のデジタルリテラシー向上にもつながります。
また、社内でAI利用ポリシーを定め、「何をCopilotに聞くべきか/聞くべきではないか」の指針を共有することで、安心して使える環境を整備できます。

4. 活用しやすい業務から段階的に
Copilotは、文書要約や予定調整などの定型業務はもちろん、アイデア出しや戦略策定など創造性が求められる場面でも、ユーザーの工夫次第で幅広く活用できる万能なツールです。導入初期は、日常業務の中で使いやすいシーンや、効果を実感しやすい業務から活用を始めるのがおすすめです。例えば、サポート部門や営業支援など定型作業の多い部署からスタートし、効果測定を行った上で全社展開へとつなげるのが理想的です。
こういった活用事例を社内で積極的に共有し、さまざまな業務でCopilotを使う工夫やノウハウを蓄積することで、組織全体の生産性向上につなげましょう。

5. 継続的な改善とアップデートの活用
定着後もユーザーからフィードバックを集め、Copilotへの要望や不満を把握しましょう。Microsoftからのアップデート情報をチェックし、当社ブログや公式発表を参考にしながら新機能を取り入れる勉強会を随時開催するなど、運用フェーズでのブラッシュアップも重要です。
Copilotは導入して終わりではなく、継続的に活用しながら改善を重ねることで、組織にとっての価値を最大限に引き出すことができます。

安全性への確信が活用のカギに

Copilot導入を検討する際、他の汎用AIツールと比較されることも多いですが、Microsoft 365 Copilotは企業向けのセキュリティ・コンプライアンス対策が強化されており、既存のMicrosoft 365環境に統合されているため、データガバナンスの観点でも安心してご利用いただけます。主な特徴は以下の通りです。

■エンタープライズグレードのセキュリティ
Microsoft 365の認証とアクセス制御(Entra ID連携)により、ユーザーごとに厳密な権限管理が可能です。Copilotは各ユーザーのアクセス権限に基づいて情報を取得・表示するため、機密情報の漏洩リスクを最小限に抑えます。さらに、Microsoft 365 Copilotで扱う顧客データは、契約条件や国際基準に準拠した暗号化・分離・アクセス制御によって保護される「エンタープライズデータ保護」の仕組みを採用しています。これにより、プライバシーを確保し、AIリスクや著作権問題にも対応します。

■データガバナンスとプライバシー保護
CopilotはMicrosoft 365のデータガバナンス機能(Microsoft Purviewなど)と連携し、組織のポリシーに従ったデータ管理・監査が可能です。ユーザーの入力や生成されたコンテンツは、組織のセキュリティ基準に準拠して保存・管理されます。

■コンプライアンス対応
Microsoft 365は、GDPRやISO/IEC 27001、SOC 2など、世界的なコンプライアンス基準に準拠しています。Copilotもこれらの基準に沿った運用が可能であり、監査証跡の記録や法令遵守をサポートします。

このような高度なセキュリティ・コンプライアンス対策が整っていることで、企業は安心してCopilotを業務に取り入れることができます。情報漏洩や規制違反のリスクが低減されるという安心感は、管理者だけでなく現場のユーザーにも積極的に伝えていくことが大切です。現場の利用者が「安全に使える」という確信を持つことで、Copilotの活用が広がり、組織全体でAIの力を最大限に引き出すことが可能になります。

まとめ――Copilotとともに進化する働き方へ

Copilotは単なる業務効率化ツールを超え、「あなたの仕事や組織に寄り添うパートナー」へと進化しています。導入・定着化のポイントを押さえ、現場での活用を積み重ねることで、AIの力を最大限に引き出すことができます。

当社は長年にわたりMicrosoft製品の導入支援を行っており、Copilot展開においても豊富なノウハウを有しています。先述のようなCopilot利用促進ワークショップやPoCのサポートなど、企業ごとの課題やニーズに合わせた最適な支援をご提案可能です。ご興味のある方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。

【関連リンク】

■Microsoft 365 Copilot Service Menu
【Microsoft 365 Copilot】使い倒すための5つのメニュー|トピックス|PSC Smart Work

■Microsoft 365 Copilot「トータルソリューションパートナー」に認定
【Microsoft認定】Microsoft 365 Copilot「トータルソリューションパートナー」に選出。|株式会社ピーエスシー

■ピーエスシーが提供するAIサービス
AI | SERVICES | 株式会社ピーエスシー

 

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