AIと“ともに”働く――Copilot最新機能「Agent Mode」
2026.01.13
昨今、AIはビジネス現場で「いつか使うもの」から「今すぐ使える実践的なツール」へと進化しています。その最前線にあるのが、Microsoft 365 Copilotの新機能「Agent Mode(エージェントモード)」です。本記事では、エージェントの基本からAgent Modeの概要や使い方までを分かりやすく紹介いたします。
はじめに――エージェントとは一体なに?
エージェントとは、AIがあなたの代わりに状況を判断し、最適な行動を自動で行ってくれる“デジタルのアシスタント”です。たとえば、必要な情報を探してまとめたり、決まった手順の作業を自動で進めたり、複数のシステムを連携させて業務全体を効率化したりと、さまざまな役割を担います。エージェントにはいくつかのレベルがあり、RAGと呼ばれる単純な情報検索から、複雑なタスクの自動実行、さらには複数のAIやシステムを組み合わせて全体を最適化するオーケストレーションなど、高度なものまで存在します。これにより、専門知識がなくても日々の業務やチームの仕事をよりスムーズに進めることが可能です。今後は、こうしたAIエージェントが個人や組織の生産性向上を支える存在として、ますます重要になっていくと考えられています。

Agent Modeとは?――“人の意図”を実行する小さな分身
こうしたエージェント活用が進む今、Microsoft 365 Copilotの「Agent Mode」は、日常業務の中でAIエージェントをより身近かつ実践的に使える新しい仕組みとして注目されています。
Agent Modeは、Microsoft 365のExcelやWordなどに組み込まれる新機能で、AIと対話しながら複数ステップの作業を自動化・反復処理できるモードです。従来のCopilotは”提案”が中心でしたが、Agent Modeはユーザーの意図(プロンプト)に沿って、資料の書き換えや修正といった”実際の作業まで自動で完了できる”のが大きな特徴です。ユーザーの目的や業務内容に合わせて分身のように働き、繰り返し発生する作業や情報整理、提案までを自律的に実行します。
さらに、Agent Modeは「Vibe Working(バイブワーキング)」という新しい働き方も支援します。これはAIと人が協調しながら、業務の流れや雰囲気(Vibe)に合わせて柔軟に作業を進めるスタイルです。ユーザーはAIエージェントと会話を重ねることで、複数の業務ステップを自動化し、反復的な作業も効率よく進めることができます。
Excel・Word・PowerPointで広がるAgent Modeの使い方
Microsoft 365 Copilotでは、Excel、Word、PowerPointそれぞれに専用エージェントが用意されています。Copilot Chatから直接呼び出すかWebおよびアプリ上でAgent Modeの設定をすることで、質の高いコンテンツを簡単に作成することができます。
■Excelエージェントモード
ファイル内情報の高度修正やプロジェクト計画の新規作成、予測や意思決定ツールとして活躍。外部データの取り込みや高度な分析も実施可能です。
▼活用事例
文字のフォントやサイズにばらつきのあるExcelファイルを用いて、エージェントモードを開いて以下のプロンプトを投げます。
プロンプト:フォントをメイリオに、サイズを10に変更して。C列に各都道府県の観光地を入力し、D列に「近畿地方」のように地域を入力して。また、地域ごとにA~D列を同じ色で色分けして。

■Wordエージェントモード
複雑な情報も分かりやすい文書に整理。戦略計画や技術文書、政策文書の作成も効率的にします。
■PowerPointエージェントモード
エグゼクティブ向けのデッキや市場概要資料の作成を効率化。ブランドテンプレートの自動適用や、業務データ・ウェブ情報の統合もできます。
エージェントはユーザーの指示に応じて何度でもやりとりできるので、細かい調整も簡単です。特にWordとPowerPointのエージェントには「Work IQ」が搭載されていて、ファイルや会議、メール、組織知識を横断した高度な推論も可能です。
※2025年12月現在、ExcelとWordのAgent ModeはWeb版で一般提供されており、PowerPointはプレビュー版にて先行提供中で今後順次展開予定です。Agent Modeの利用可否は、お客様のMicrosoft 365の契約内容や利用環境によって異なりますので、最新の提供状況や利用条件はMicrosoft公式サイトや管理者様へのご確認をお願いいたします。
セキュリティとガバナンス――“権限の範囲で賢く働く”
Agent Modeは、会社で設定されたアクセス権限やルールに従って動きます。自分が見られない情報にはエージェントもアクセスできないので、アクセス可能な範囲内で成果物を生成します。出力先や共有範囲も管理できるので、監査や情報管理の面でも安心です。導入時は、参照範囲の設定や共有ルールをしっかり決めておくとより安全にAIを活用できます。
まとめ――作業を任せ、判断に集中するワークスタイルへ
Microsoft 365 CopilotのAgent Modeは、Excel、Word、PowerPointといった日常業務で使うアプリにAIの力を加え、業務をよりスマートでクリエイティブなものへ進化させます。
今後もエージェントを含むAI技術は進化を続け、新しい働き方もどんどん広がっていくでしょう。ぜひ皆さんもこの機会に、AIを取り入れた新しいワークスタイルを始めてみませんか?
Microsoft製品やCopilotについて「もっと知りたい!」と思った方は、ぜひ以下のブログもチェックしてみてくださいね!
▼Work IQがもたらす新しいAI体験――Microsoft 365 Copilotの進化とその価値
Work IQ | Microsoft BLOG | Coo Kai クーカイ | 株式会社ピーエスシー
▼AI管理改革――Agent 365 がもたらす新しい管理体験
Agent 365 | Microsoft BLOG | Coo Kai クーカイ | 株式会社ピーエスシー
▼ノーコードで簡単!Copilot Studio Liteで作る社内エージェント入門
Copilot Studio Lite | Microsoft BLOG | Coo Kai クーカイ | 株式会社ピーエスシー
なお、ピーエスシーではCopilotを含むMicrosoft製品の利活用支援を行っておりますので、ご希望の場合はぜひお問い合わせ下さい!

















