Copilotの「プロンプトギャラリー」を“資産化”して、繰り返し活用・共有する

生成AIの利用が広がるにつれて、「うまくいった指示(プロンプト)を、もう一度同じ品質で再現したい」「チーム内で良い指示の型を共有して成果を揃えたい」と感じる場面が増えてきました。そんなときに役立つのがCopilotのプロンプトギャラリーです。プロンプトを“その場限りの会話”で終わらせず、保存・再利用し、必要に応じて共有できるようになる――それだけでCopilotの使い勝手や業務効率は大きく変わります。
本記事では、チャットで使ったプロンプトをプロンプトギャラリーに保存して繰り返し活用・共有する方法と、プロンプトギャラリーへの導線2つを中心に、使いどころの考え方とあわせてご紹介します。

プロンプトとは:生成AIの成果を左右する「指示文」

プロンプトとは、生成AIに対して「何を・どのように」してほしいかを伝える指示文(質問文)です。Copilotを含む生成AIでは、同じ機能を使ってもプロンプトの書き方次第で出力の品質や実用性が大きく変わります。
企業利用でプロンプトを作る際は、特に次の観点が重要です。

・目的(ゴール)を明確にする:依頼内容が「要約」なのか「アイデア出し」なのか、あるいは「意思決定のための材料整理」なのかをはっきりさせます。目的が曖昧なままだと、アウトプットも散漫になりがちです。

・前提・制約条件を入れる:対象読者、分量、トーン、期限、評価軸など、目的に応じた前提や制約を設定することで、実際に使える成果物に近づきます。

・入力(素材)を揃える:会議メモ、草案、データ、依頼の背景など、判断に必要な情報を事前に共有することで、アウトプットの精度が高まります。

もう一つ押さえておきたいのは、「良いプロンプトは、使うたびに同じ水準の成果を出しやすい」という点です。その場しのぎの指示ではなく、再現性のあるプロンプトを持っておくことで、忙しいときでも安心してCopilotに任せられるようになります。こうしたプロンプトを管理する場として、これから紹介するプロンプトギャラリーは非常に有効です。

Copilotのプロンプトギャラリーとは:プロンプト活用をつなぐ機能

プロンプトギャラリーは、Microsoftがあらかじめ用意した 業務で使いやすいプロンプトの例 に加え、ユーザー自身が作成・保存したプロンプト、さらにチーム内で共有されたプロンプトを、ひとつの画面でまとめて扱える仕組みです。
単なる「プロンプト集」ではなく、目的に合ったプロンプトを探し、実際に試し、必要に応じて保存・再利用・共有まで行える点が特徴です。
また、保存したプロンプトは自分専用のストックとしていつでも呼び出すことができ、成果の出た指示をチームで共有することで、業務の進め方やアウトプットの品質をそろえやすくなります。
このようにプロンプトギャラリーは、Copilotをその場限りで使うのではなく、組織全体で継続的に活用していくための土台として機能し、業務の再現性やコラボレーションを高める役割を担っています。

■アクセス方法
プロンプトギャラリーへのアクセスは、代表的に次の2つの導線があります。
① Copilot Chat のチャット画面の [See more(表示を増やす)]>[プロンプトギャラリー]を選択する

② Copilot Chatの右上の三点リーダー(…)>[クイックヘルプ]>[プロンプトギャラリー]を選択する

なお、プロンプトギャラリーの基本的な操作方法を詳しく知りたい方は、【Prompt Gallery|Microsoft BLOG|Coo Kai クーカイ|株式会社ピーエスシー】もあわせてご覧ください。
※2025年7月時点での記事となりますため、現在と一部仕様が異なる場合がございます

プロンプトギャラリーはいつ便利?:個人・チームの観点で整理する

では次に、「プロンプトギャラリーは、どんなときに使うと本領を発揮するのか?」という点を考えてみましょう。

プロンプトギャラリーは、使い方を理解したうえで自分の業務やチームの状況に当てはめて考えることで、より効果を実感しやすくなる機能です。大切なのは、「困ったときだけ思い出して使う場所」ではなく、どういう場面で、どんな目的で使うと役に立つのかをイメージしながら活用していくことです。
そこでこのセクションでは、プロンプトギャラリーが特に力を発揮しやすい場面を、「個人での活用」と「チームでの活用」という2つの観点から整理していきます。

■自分の業務内で便利:再現性・時短・品質安定

・定型タスクの時短:
週次報告の要点整理、会議メモからの論点抽出、定型的なメールの草案作成など、繰り返し発生する業務ほど「保存 → 再実行」の効果が大きくなります。一度形を作ってしまえば、次回からは同じプロンプトを呼び出すだけで作業を始められるため、「何と聞こうか」と考える時間そのものを削減できます。こうした場面こそ、プロンプトギャラリーが本領を発揮するポイントです。

・品質のブレを減らす:
うまくいったプロンプトには、出力の粒度や観点、条件など、自分が意図した要素が自然と含まれています。それをプロンプトギャラリーに保存しておくことで、忙しいときや余裕がないときでも、同じ条件・同じ考え方で成果物を作成しやすくなります。毎回結果にばらつきが出る状態から、一定の品質を安定して出せる状態へと近づけられます。

・プロンプト疲れの軽減:
Copilotを使うたびにゼロからプロンプトを考えていると、次第に負担を感じてしまうことがあります。プロンプトギャラリーを活用すれば、過去に使ったプロンプトを叩き台として呼び出し、必要な部分だけを少し修正する運用に切り替えられます。その結果、思考の負担を減らしながら、Copilotを日常業務の中で無理なく使い続けられるようになります。

■チームで便利:属人化の解消・育成・ナレッジ共有

・成果の出る型を共有:
成果につながったプロンプトをチームで共有することで、「この聞き方をすれば、このレベルのアウトプットが得られる」という共通認識を持てるようになります。個人ごとの試行錯誤に頼らず、チーム全体で同じ型を使えるため、アウトプットの質や方向性を揃えやすくなります。ここでも、プロンプトギャラリーがハブとして機能します。

・新人・異動者の立ち上がりを支援:
業務でよく使うプロンプトがあらかじめ用意されていれば、新人や異動者でも「まずはこれを使えばよい」という明確な入口を持てます。Copilotの使い方を一から教えなくても、プロンプトギャラリーを通じて業務の進め方や考え方を自然に学べるため、立ち上がりのスピード向上にもつながります。

・“良い問い”が蓄積される:
プロンプトは単なる指示文ではなく、業務をどう捉え、どの観点で整理し、どう判断するかという思考プロセスそのものです。チームでプロンプトを蓄積・共有していくことで、これまで言語化されにくかった暗黙知が自然と形式知として残っていきます。その積み重ねが、チーム全体の知識や判断力の底上げにつながります。

チャットで使用したプロンプトを保存する

チャットで実際に投げたプロンプトは、そのままプロンプトギャラリーに保存して、次から呼び出せるようにできます。

▼保存手順

1. Copilotでいつも通りプロンプトを送信し、回答が返ってきた状態にします。
2. 自分が送信したプロンプト文にカーソルを合わせます。
3. 表示されたアイコンのうち、保存(ブックマーク)マークをクリックします。
4. 必要に応じてタイトルを付けて保存します(後から見つけやすい名前がおすすめです)。
5. 保存したプロンプトはプロンプトギャラリーから呼び出して再利用できます。

まとめ:プロンプトを “資産化”へ

プロンプトは、生成AI活用の成果を左右する指示文です。そしてプロンプトギャラリーは、そのプロンプトを探す・保存する・再利用する・共有するための中心拠点として機能します。
具体的な操作手順については以下のブログをご参照いただき、ぜひ日々の業務の中で有効に活用してみてください。
Prompt Gallery|Microsoft BLOG|Coo Kai クーカイ|株式会社ピーエスシー
※2025年7月時点での記事となりますため、現在と一部仕様が異なる場合がございます

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お問合せ|Coo Kai クーカイ|株式会社ピーエスシー

【関連リンク】
▼ピーエスシー Copilot Service Menu
【Microsoft 365 Copilot】使い倒すための5つのメニュー|トピックス|PSC Smart Work

▼Copilotの回答精度を高める実践テクニック①:信頼性を引き出す基本アプローチ
Copilot Technic①|Microsoft BLOG|Coo Kai クーカイ|株式会社ピーエスシー

▼Copilotの回答精度を高める実践テクニック②:回答を深める2つのプロンプト戦略
Copilot Technic②|Microsoft BLOG|Coo Kai クーカイ|株式会社ピーエスシー

 

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