Excel Copilot 活用シリーズ①「Copilotで編集」でグラフ作成と高度な修正を一気に行う
2026.06.02
Microsoft 365 Copilotの機能強化により、Excel上で「Copilotで編集」機能が使えるようになりました。
この機能を活用することで、これまで複数の操作が必要だったExcel作業を、自然文の指示だけで進めることが可能になります。
本シリーズでは、Excel作業を大きく効率化できる「Copilotで編集」の代表的な活用方法を、全2回に分けてご紹介いたします。
「Copilotで編集」とは
「Copilotで編集」(旧エージェントモード)は、Excel上でCopilotに対して文章で指示を出すことで、データの集計や加工、グラフの作成や修正といった一連の操作を、Copilotが自動で実行してくれる機能です。
従来のExcel操作では、関数の入力、集計列の作成、グラフ挿入、書式設定などを個別に行う必要がありましたが、Copilotで編集を使えば「何をしたいか」をそのまま文章で伝えるだけで一連の作業を進めることができます。特にグラフ作成においては、作成後の修正まで含めて対話的に完結できる点が大きな特長です。
▼「Copilotで編集」を使って実行できる操作の一例(2026年5月時点)
| 分類 | 「Copilotで編集」でできること | 業務での活用イメージ |
|---|---|---|
| Excel基本操作の自動化 | 計算列の追加、関数の自動生成、罫線や書式の適用、条件付き書式の設定 | 細かな修正作業を文章で指示するだけで実行できる |
| グラフ作成・編集 | データに適したグラフの作成、種類変更、配色や並び順の修正 | 集計結果をそのまま報告用グラフに変換できる |
| データ集計 | 合計・平均・件数の算出、条件付き集計 | 手計算やピボット作成の手間を削減 |
| データ分析 | 相関関係の分析、傾向の説明、インサイトの提示 | 数値の意味を文章で理解できる |
| 差分可視化 | 2つのリスト間の差分抽出、該当セルの強調表示 | アンケート未回答者や差分チェックに活用 |
| Web連携 | Web上の情報を参照して表に反映 | 調査・情報収集とExcel編集を同時に実行 |
| テキスト分析 | コメントの感情分析、カテゴリ分類 | アンケート自由記述の整理・分析 |
| 複雑な指示 | 複数ステップの処理をまとめて実行 | 月次レポート作成などの一連作業を自動化 |
| VBAによる自動化 | VBAコードの生成・修正・改善 | プログラミング知識なしでExcel自動化 |
「Copilotで編集」を使ってプロンプトでグラフを作成する
今回の例では、「顧客購買リスト」というデータを使用し、年代ごとの購入傾向を可視化するケースを想定します。
1. 対象となるExcelファイルを開いたら画面右下に表示されているCopilotアイコンをクリックし、プロンプト入力欄左上から [編集を許可する]をクリックします。
2. プロンプト入力欄に「年代ごとの平均購入金額を縦棒グラフで示してください」と入力して送信します。


3. グラフが生成されたら、続けて追加のプロンプトを入力し、見た目や構成を調整します。
「以下条件を満たすグラフに修正してください。・20代から始まる円グラフに変更 ・20代→50代にかけてピンクから濃い赤色でグラデーションで配色」

Copilotはこれらの条件をまとめて解釈し、グラフの種類変更、表示順の調整、配色の変更をまとめて反映します。
作成後の修正を前提に進められるため、最初から完璧なグラフを作る必要がなく、実務に近い流れで作業を進められる点が特徴です。
活用ポイント:Copilotで編集をグラフ作成業務に定着させるための3つの視点
■ポイント1:定例レポートのグラフ作成を「操作」ではなく「指示」に置き換えられる
Excelでのグラフ作成は、月次や週次の定例レポートで繰り返し発生する作業です。毎回似たようなデータを扱っているにもかかわらず、その都度関数を設定し、範囲を指定し、グラフを挿入するといった操作を行っているケースも多く見られます。Copilotで編集を使えば、業務内容をそのまま文章で指示するだけで、集計からグラフ化までを一気に進めることができます。操作手順を覚える必要がなくなることで、作業時間の短縮だけでなく、集計ミスや設定漏れといったヒューマンエラーの防止にもつながります。
■ポイント2:「あとから修正する」前提で進められるため、手戻りが減る
実務では、グラフを作成した後にグラフの種類を変えたい、表示順を調整したい、色味を資料全体のトーンに合わせたいといった修正が入ることもよくあるかと思います。Copilotで編集では、こうした修正を追加プロンプトでそのまま指示できます。最初から完成形を目指す必要がなく、まず作ってから調整するという実際の業務フローに沿った進め方ができるため、手戻りによる負担を大きく減らすことができます。
■ポイント3:グラフの見た目や品質を文章で標準化できる
グラフの作り方や見せ方は、担当者ごとにばらつきが出やすい作業です。Copilotで編集では、「この条件でグラフを作成する」という形で、見た目のルールを文章として残すことができます。同じプロンプトを使えば、誰が作成しても同じ品質のグラフを生成できるため、資料全体の統一感を保ちやすくなります。新しくプロジェクトに参加したメンバーや、Excel操作に不慣れな担当者でも、一定の品質を担保できる点は、チームでの資料作成において大きなメリットです。
まとめ
本記事では、ExcelのCopilotで編集を活用することで、グラフ作成から高度な修正までを自然文で完結させることができる手順と活用のポイントをご紹介しました。作業にかかる時間を減らし、その分、数値の意味を考えたり、次のアクションを検討したりといった本来注力すべき業務に時間を使えるようになります。
日々のExcel業務を効率化する第一歩として、ぜひ積極的に活用してみてください。
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