あなた専属のAIに進化!Copilotメモリの使い方ガイド
2025.09.30
Microsoft 365 Copilotは、業務効率と生産性向上を支援するAIとして進化を続けています。
そんな中、新たに追加された「Copilotメモリ」機能により、ユーザーの好みや作業スタイルを記憶し、まるで“あなた専属”のアシスタントのようなサポートが可能になりました!
本記事では、Copilotメモリの特徴や管理方法、活用事例をご紹介いたします。
Copilotメモリとは?
Copilotのメモリ機能は、ユーザーとのやり取りから得た情報を記憶し、次回以降の会話に活かすことで最適な支援を提供できる機能です。記録された内容はいつでも確認・削除でき、必要に応じてこの機能自体を無効にすることも可能です。
機能の特徴
■ユーザーごとにパーソナライズされたサポートが可能に
メモリはユーザー単位で管理され、個々の好みや業務スタイルに合わせてCopilotの応答が変化します。例えば、「今後回答を生成する際、専門用語には補足をつけてほしい」と指示すると、今後の回答でそれが反映されます。
■ユーザーが主導して管理できる
ユーザーが「覚えて」「忘れて」とCopilotに指示することで、メモリの内容を管理できます。保存されたメモリは、設定画面からいつでも確認・削除できます。
■保存されたら必ずユーザーに明示される
プライバシー保護と透明性のため、ユーザーが知らないうちにメモリが勝手に保存されることはありません。メモリが保存・更新された場合は、必ず「メモリが更新されました」という通知が表示され、ユーザーが変更を認識できます。
メモリの管理方法(保存・確認・削除)
1.まずはCopilot Chatを開き、覚えてほしい内容を入力します。メモリに保存されると、[メモリが更新されました]と表示されます。
※職場版・Web版どちらでも利用可能です
2.画面右上の[・・・]から[設定(Setting)]→[Copilotメモリ]をクリックして、保存された内容と日付を確認できます。
3.メモリが保存された状態でプロンプトを入力すると、メモリの情報に沿ってパーソナライズされた回答が生成されます。
プロンプト例:夏バテにお勧めの食べ物はありますか?
▼Before:メモリが保存されていない状態の回答
▼After:メモリが保存されている状態の回答
4.メモリを削除したいときは、設定画面から該当のメモリ横の[ごみ箱マーク]をクリックするか、Copilot Chatに忘れてもらうよう指示をすることで削除され、メモリが更新されます。
活用事例:メモリに保存しておくと便利なおすすめ情報
Copilotメモリには他にも、業務効率化や品質向上に役立つ情報を保存できます。
特に自身の役割や担当業務を記憶させることで、より的確な提案や情報提供が可能になります。
保存する情報 | プロンプトの具体例 | 保存するメリット |
---|---|---|
所属部署・役職 | 私はMicrosoft 365の販売促進チームに所属しています。この情報を覚えておいてください。 | 業務内容に即した提案や資料作成が可能に |
専門用語の意味 | “M365”は“Microsoft 365”の略です。今後この略語を使うときはそう理解して扱ってください。 | 用語の補足や誤解のない説明が可能に |
顧客業種・業界 | 私の担当顧客は主に製造業です。今後の提案ではその業界を前提にしてください。 | 業界特化の提案や用語が反映され、説得力が増す |
日付・時間の表記形式 | 日付は“2025年9月1日”のように、和暦ではなく西暦+年月日で表記してください。 | 文書の表記ゆれを防ぎ、統一感が出る |
よく使う図表の種類 | 分析結果は棒グラフか円グラフで可視化することが多いです。覚えておいてください。 | グラフ作成時の選択肢が自動で最適化される |
説明スタイルの好み | 今後、説明は箇条書きで簡潔にまとめてください。覚えておいてください。 | 出力のフォーマットが自分に合った形になる |
まとめ
本記事では、Copilotの新機能「メモリ」についてご紹介いたしました。ピーエスシーではCopilotの活用支援を行っておりますので、ご希望の場合はぜひお問合せください!